Column ・ 物件選びの実用ガイド ・ Vol.289

建物の管理会社と部屋の管理会社は、別のことがある

入居後に「管理会社に連絡したら、それはうちじゃないと言われた」——実は、賃貸物件には別々の管理会社が関わっていることが少なくありません。

入居後に「管理会社に電話したら、それはうちの管轄じゃないと言われた」という声を耳にすることがあります。実は、賃貸物件には別々の管理会社が関わっているケースが少なくありません。

建物の管理会社と部屋の管理会社という2つの存在

賃貸物件には、大きく分けて2種類の管理会社が関わっています。一つは管理組合から委託を受けてエントランスやエレベーターなど共用部を管理する「建物の管理会社」。もう一つは、オーナーから委託を受けて部屋の中の設備や契約を管理する「賃貸管理会社」です。特に、分譲マンションの一室を借りる「分譲賃貸」では、この2社が別会社になっているケースが多く見られます。

何かあったときの連絡先の切り分け

室内の設備の故障、水漏れ、家賃の支払い、更新、退去に関する連絡は、賃貸借契約書に記載された「部屋の管理会社」の窓口です。一方、エレベーターの不具合、オートロックの故障、共用廊下やゴミ置き場、駐輪場に関する連絡は「建物の管理会社」の担当で、管理員や掲示板で案内されていることが多いです。この切り分けを知らないと、連絡先を間違えて対応が遅れることがあります。

確認ポイント
  • 室内設備・水漏れ・家賃・更新・退去 → 部屋の管理会社(賃貸借契約書に記載)。
  • エレベーター・オートロック・共用廊下・ゴミ置き場・駐輪場 → 建物の管理会社。
  • 分譲賃貸では2社が別会社になりやすい。
  • どちらに連絡すべきか迷ったら、まず契約書を確認する。
  • 24時間サポートの対応範囲もあわせて確認しておく。

引越しの日に気をつけたいこと

搬入時の養生、エレベーターの予約、引越し届の提出といったルールは、建物管理側が定めていることがほとんどです。特に分譲賃貸では、事前申請がないと当日の搬入を断られることもあるため、引越し業者を手配する前に確認しておくと安心です。

契約時に確認しておきたいこと

契約時には、部屋の管理会社と建物の管理会社、両方の会社名と連絡先を控えておきましょう。あわせて、24時間サポートがどこまでの範囲をカバーしているかも確認しておくと、いざというときに迷わず動けます。

まとめ

建物の管理会社と部屋の管理会社は、別の会社であることが珍しくありません。連絡先を事前に整理しておけば、入居後のトラブルにも落ち着いて対応できます。契約時に両方の連絡先を確認しておくことをおすすめします。

入居後のトラブルも、管理体制を整理したうえでご相談ください。

建物管理・賃貸管理どちらの窓口か迷ったときも、あわせて整理いたします。