専任媒介契約・専属専任媒介契約を結ぶと、仲介会社には売主への定期的な業務報告が宅地建物取引業法で義務づけられています。この報告は媒介報告書や販売活動報告書と呼ばれる書面やメールで届きますが、内容を漫然と眺めるだけでは販売活動の状況を正しく把握できません。媒介報告書で確認しておきたいポイントを整理します。
- 専任媒介は2週間に1回以上、専属専任媒介は1週間に1回以上の頻度で、業務状況の報告を受けることが法律で義務づけられている。
- 報告書では、問い合わせ件数、内覧件数、掲載している広告媒体などの項目を確認できる。
- 反響が少ない場合は、価格設定や広告写真、掲載媒体などに見直す余地がないか担当者に確認する材料になる。
- レインズへの登録状況や、他社からの問い合わせ状況も、囲い込みの有無を確認する手がかりになる。
- 報告内容に疑問があれば、遠慮せず担当者に具体的な数字や状況の説明を求めることが大切である。
媒介報告書とは何か
媒介報告書とは、専任媒介契約・専属専任媒介契約を結んだ仲介会社が、売主に対して販売活動の状況を定期的に報告する書面です。宅地建物取引業法により、専任媒介は2週間に1回以上、専属専任媒介は1週間に1回以上の頻度で報告することが義務づけられており、書面やメール、専用システムを通じて届けられるのが一般的です。
報告書で確認できる主な項目
媒介報告書には、問い合わせの件数、内覧の実施件数、掲載している広告媒体(ポータルサイトなど)の状況、レインズへの登録状況といった項目が記載されます。単に数字を眺めるだけでなく、前回の報告と比較して反響が増えているか減っているかという推移を見ることで、販売活動の状況をより具体的に把握できます。
反響が少ないときの見直し方
問い合わせや内覧の件数が伸び悩んでいる場合、その原因が価格設定にあるのか、広告写真や掲載媒体にあるのか、あるいは季節的な要因なのかを担当者と一緒に確認することが大切です。なかなか売れないときに見直すポイントは、sell-10.htmlでもあわせて整理していますので参考にしてください。
囲い込みの有無を確認する視点
媒介報告書は、囲い込みの有無を確認する手がかりにもなります。レインズへの登録状況や、他社からの問い合わせに対してどのように対応しているかを尋ね、他社の顧客からの内覧希望が実際に案内されているかを確認することで、販売機会が不当に制限されていないかをチェックできます。囲い込みについてはsell-24.htmlで詳しく整理しています。
報告内容に疑問があるときの対応
報告書の記載だけでは状況がわかりにくい場合や、数字の推移に疑問がある場合は、遠慮せず担当者に具体的な説明を求めることが大切です。誠実に対応している仲介会社であれば、反響の状況や今後の販売方針について具体的に説明してくれるはずです。説明が曖昧な場合は、媒介契約の見直しも選択肢の一つになります。
よくある質問
媒介報告書はどのくらいの頻度で届きますか?
専任媒介契約は2週間に1回以上、専属専任媒介契約は1週間に1回以上の頻度で報告を受けることが宅地建物取引業法で義務づけられています。一般媒介契約には法律上の報告義務はありません。
反響が少ないと報告された場合、どうすればよいですか?
価格設定や広告写真、掲載媒体などに見直す余地がないか、担当者に具体的に相談してみましょう。なかなか売れないときに見直すポイントはsell-10.htmlで整理しています。
報告書だけで囲い込みの有無はわかりますか?
報告書の記載だけで断定することは難しいですが、レインズの登録状況や他社からの問い合わせへの対応状況をあわせて確認することで、判断の材料にできます。
まとめ
媒介報告書は、販売活動の状況を客観的に把握するための重要な資料です。問い合わせ件数や広告状況の推移を確認し、疑問があれば担当者に具体的な説明を求める姿勢が、納得感のある売却活動につながります。