Column ・ 売却 ・ Vol.19

売却時に必要な書類一覧と、紛失したときの対処

不動産の売却では、権利証(登記識別情報)や固定資産税納税通知書など複数の書類が必要になります。書類の一覧と、手元にない場合の対処方法を整理します。

不動産の売却を進めるには、権利証や固定資産税納税通知書など複数の書類が必要になります。手元にない書類がある場合でも、多くのケースで代替手段があります。

この記事の要点
  • 権利証(登記済証・登記識別情報)は所有権を確認する重要書類。
  • 固定資産税納税通知書は税額や物件情報の確認に使う。
  • マンションは管理規約・使用細則も必要になることが多い。
  • 権利証を紛失していても売却は可能で、代替手段がある。
  • 建築確認済証・検査済証がない場合も自治体で証明書を取得できることがある。

売却時に一般的に必要な書類一覧

不動産を売却する際には、本人確認書類や実印・印鑑証明書に加えて、権利証(登記済証・登記識別情報)、固定資産税納税通知書、物件の図面(間取り図・測量図など)、購入時の契約書一式などが必要になるのが一般的です。相続した不動産の場合は、これらに加えて相続登記が完了していることを示す書類も必要になります。相続に関する手続きはsell-13.htmlでも整理しています。住宅ローンが残っている場合は、金融機関から交付される残高証明書や返済予定表も準備しておくとよいでしょう。

権利証(登記識別情報)とは

権利証は、不動産の所有者であることを証明する書類です。2005年前後の法改正以降に登記した不動産では「登記識別情報」という12桁の符号が記載された書面に置き換わっていますが、役割は従来の権利証と同じです。売買契約の決済時には、司法書士がこの書類を確認したうえで所有権移転登記を行います。登記識別情報は他人に知られると不正な登記に悪用されるおそれがあるため、決済までは保管方法に注意し、司法書士以外には提示しないようにしましょう。

権利証を紛失した場合の対処方法

権利証や登記識別情報を紛失していても、売却自体は可能です。この場合、司法書士が本人と面談して所有者本人であることを確認する「本人確認情報」を作成する方法や、法務局から売主宛てに送付される通知への回答による「事前通知」制度を利用する方法があります。いずれも司法書士への相談が前提になるため、紛失に気づいた時点で早めに伝えておくと安心です。本人確認情報の作成には数万円程度の費用がかかりますが、権利証の再発行という制度自体が存在しないため、いずれかの代替手段を利用することになります。

建築確認済証・検査済証がない場合

建築確認済証や検査済証を紛失している場合は、建築確認台帳に記載されている内容を証明する「台帳記載事項証明書」を自治体の建築指導課などで取得できることがあります。再建築の可否や増改築の履歴を確認する際に使われる書類のため、紛失している場合は早めに取得しておくと安心です。

マンション特有の必要書類

マンションの場合は、上記の書類に加えて管理規約や使用細則、総会議事録、修繕積立金の残高がわかる書類なども確認されることがあります。管理会社に問い合わせれば取得できることが多いため、売却を検討し始めた段階で管理会社の連絡先を確認しておくとよいでしょう。分譲時のパンフレットや購入時の重要事項説明書が残っている場合は、購入検討者への説明資料としても役立ちます。

書類の準備を始めるタイミング

必要書類の多くは、査定を依頼した段階から少しずつそろえておくと、契約や決済の直前になって慌てずに済みます。手元にない書類がある場合は、紛失したまま進めようとせず、早い段階で仲介会社や司法書士に相談することをおすすめします。特に紛失が判明している書類がある場合は、代替手続きに時間がかかることもあるため、後回しにせず早めに着手しましょう。

よくある質問

権利証をなくしても売却できますか?

可能です。司法書士による本人確認情報の作成や、法務局の事前通知制度を利用する方法があります。早めに仲介会社や司法書士に相談してください。

固定資産税納税通知書が見当たらない場合はどうすればよいですか?

物件の所在地を管轄する市区町村の窓口で、固定資産税評価証明書などを取得することができます。

マンションの管理規約が手元にない場合は?

管理会社や管理組合に問い合わせれば取得できることが多いです。売却を検討し始めた段階で連絡先を確認しておくと安心です。

まとめ

売却には権利証や固定資産税納税通知書など複数の書類が必要ですが、紛失している場合でも司法書士や自治体を通じた代替手段があります。書類がそろわないからと売却を諦める必要はなく、早めに仲介会社へ相談することが大切です。

必要書類の確認も含めて、無料でご相談いただけます。

書類が手元にない場合の対処法も丁寧にご案内します。