Column ・ 売却 ・ Vol.16

空き家のまま売るか、更地にして売るか|解体の判断基準

空き家になった実家や所有物件を売却する際、そのまま売るか解体して更地にするか迷う方は少なくありません。費用や税金、買主の需要の違いから判断基準を整理します。

空き家をそのまま売り出すか、解体して更地にしてから売り出すかは、費用面・税金面・買主の需要という複数の要素を踏まえて判断する必要があります。どちらが正解というわけではなく、物件ごとの条件によって適した選択が変わります。

この記事の要点
  • 空き家のまま売ると解体費用がかからないが、老朽化した建物が敬遠されることがある。
  • 更地にすると買主の間口が広がる一方、解体費用がかかる。
  • 建物を解体すると住宅用地の特例が外れ、固定資産税が上がる場合がある。
  • 「古家付き土地」として売り出す選択肢もある。
  • 判断に迷う場合は解体前に仲介会社へ相談するのが基本。

空き家のまま売るメリット・デメリット

空き家をそのまま売り出す最大のメリットは、解体費用をかけずに済む点です。老朽化がそれほど進んでいない建物であれば、リフォームを前提にそのまま住みたいという買主が見つかることもあります。一方で、建物の傷みが激しい場合や、間取りが現在の暮らし方に合わない場合は、内覧時の印象が悪く、なかなか買い手がつかないことがあります。古い建物が残っていることで、買主が解体費用の負担を見込んで指値交渉をしてくることも珍しくありません。相続した実家を売却する場合の流れは、sell-13.htmlでも整理していますので参考にしてください。

更地にして売るメリット・デメリット

更地にして売り出すと、建物の状態を気にせず土地そのものの価値で判断してもらえるため、新築を建てたい層など買主の間口が広がりやすくなります。境界や地盤といった土地の条件さえ問題なければ、比較的スムーズに検討してもらえる点もメリットです。一方で、解体には数十万円から百数十万円程度の費用がかかり、解体後は次に触れる固定資産税の負担が増える可能性がある点はデメリットです。

解体すると固定資産税が上がる仕組み(住宅用地の特例)

建物が建っている土地には、住宅用地の特例により固定資産税評価額が軽減される措置が適用されています。建物を解体して更地にすると、この特例の対象から外れるため、翌年以降の固定資産税・都市計画税が上がることがあります。固定資産税・都市計画税の仕組みについては、baibai-25.htmlでも整理しています。解体のタイミングによっては、更地の状態で年をまたぐと税負担が増えたまま買い手がつかない期間が生じるため、解体前に売却の見通しを立てておくことが大切です。

解体費用の目安と、更地渡し・現況渡しの違い

解体費用は建物の構造や規模、立地条件によって幅がありますが、木造の一戸建てで数十万円から百数十万円程度が目安とされます。解体してから引き渡す「更地渡し」と、建物を残したまま引き渡す「現況渡し」のどちらにするかは、買主の希望や周辺の需要に応じて仲介会社と相談しながら決めるのが一般的です。

「古家付き土地」として売り出すという選択肢

解体するかどうか判断がつかない場合は、建物を残したまま「古家付き土地」として売り出す方法もあります。土地としての価値を前面に出しつつ、買主が解体前提でリフォームするか建て替えるかを選べる形で売り出すため、解体費用を売主が負担せずに済む点がメリットです。実際に解体するかどうかは、買主が決まった段階で交渉することも可能です。

判断に迷ったときの考え方

空き家のまま売るか更地にするかは、建物の状態、立地の需要、解体費用と税負担のバランスを踏まえて判断する必要があります。一般的な判断基準として決めつけず、査定を依頼した仲介会社に周辺の売却実績を確認しながら、解体前に相談することをおすすめします。

よくある質問

空き家は解体してから売った方が高く売れますか?

一概には言えません。立地や建物の状態によっては、古家付き土地のまま売り出す方が結果的に有利な場合もあります。仲介会社に相談のうえで判断することをおすすめします。

更地にすると税金が上がるのは本当ですか?

建物を解体すると住宅用地の特例が外れるため、多くの場合、固定資産税・都市計画税の負担が増えます。解体のタイミングは売却の見通しと合わせて検討する必要があります。

解体費用はどのくらいかかりますか?

建物の構造や規模によって異なりますが、木造の一戸建てで数十万円から百数十万円程度が目安とされます。事前に複数の解体業者から見積もりを取ることをおすすめします。

まとめ

空き家のまま売るか更地にするかは、建物の状態や立地の需要、解体費用、固定資産税の変化を総合的に踏まえて判断する必要があります。判断に迷う場合は、解体前に仲介会社へ相談し、古家付き土地として売り出す選択肢も含めて検討するとよいでしょう。

空き家の売却や解体の判断も含めて、無料でご相談ください。

現況のまま売るか、解体してから売るか、状況に応じてアドバイスいたします。