Column ・ 売却 ・ Vol.09

査定額が不動産会社によって違う理由

同じマンションについて複数の不動産会社に査定を依頼すると、金額に差が出ることがあります。中には数百万円単位の開きが出ることも珍しくなく、はじめて査定を依頼した方は戸惑うかもしれません。これは各社が参照する成約事例や査定ロジック、営業方針が異なるために生じる自然な現象です。

同じマンションについて複数の不動産会社に査定を依頼すると、金額に差が出ることがあります。中には数百万円単位の開きが出ることも珍しくなく、はじめて査定を依頼した方は戸惑うかもしれません。これは各社が参照する成約事例や査定ロジック、営業方針が異なるために生じる自然な現象です。

この記事の要点
  • 同じ物件でも不動産会社によって査定額に差が出ることがある。
  • 各社が参照する成約事例や物件データベースの範囲が異なるため、算出の根拠に差が生じる。
  • 査定ロジック(重視する要素の重み付け)も会社によって異なる。
  • 媒介契約を獲得するため、相場より高めの査定額を提示するケースもある。
  • 査定額の差を比較する際は、金額だけでなく根拠の説明内容も確認することが大切。

参照する成約事例の違い

不動産会社は自社が過去に扱った成約事例や、レインズから取得できる周辺の取引データをもとに査定額を算出します。会社によって保有している成約事例の量や種類が異なるため、参照するデータの範囲によって算出結果に差が生じることがあります。特に自社での取扱い実績が豊富なエリアや物件タイプほど、より精度の高い査定ができる傾向があります。

査定ロジックの違い

査定額の算出方法(ロジック)も会社によって異なります。築年数や面積を重視するか、管理状態やリフォーム履歴をどの程度加味するかなど、重み付けの考え方に違いがあるため、同じ物件情報からでも結果が変わることがあります。近年はAIを活用した自動査定を導入する会社も増えていますが、これも学習に使うデータの範囲によって結果に差が出る点は変わりません。

営業方針による査定額の傾向

媒介契約を獲得したいという営業上の理由から、相場よりやや高めの査定額を提示する会社が存在することも実務上知られています。高い査定額を提示されると魅力的に感じますが、その金額で実際に売却できるとは限らない点に注意が必要です。

高すぎる査定額に注意すべき理由

極端に高い査定額を提示された場合、その根拠となる類似事例や算出方法を確認することが大切です。根拠が曖昧なまま高い査定額だけを鵜呑みにすると、実際に売り出した際に反響が少なく、結局値下げを重ねることになりかねません。

査定額を比較する際の見方

査定額を比較する際は、金額の高さだけでなく、なぜその金額になるのか、どのような類似事例を参照したのか、担当者の説明が具体的かどうかを確認しましょう。説明が丁寧で根拠が明確な会社は、その後の売却活動においても信頼しやすい傾向があります。

納得できる査定額の見極め方

複数社の査定額と説明内容を比較したうえで、相場観と大きく乖離していない、根拠が具体的である査定額を基準に、売り出し価格や依頼する会社を検討していくとよいでしょう。査定額の平均や中央値に近い数字を目安にすると、極端に高い・低い金額に引っ張られにくくなります。金額だけで判断せず、担当者とのコミュニケーションのしやすさも含めて総合的に見極めることが大切です。

よくある質問

査定額の差はどのくらいまでなら普通ですか?

物件や地域によって幅がありますが、会社によって数%〜1割程度の差が出ることは珍しくありません。極端に大きな差がある場合は根拠を確認しましょう。

高い査定額を出す会社を選べば高く売れますか?

査定額はあくまで予想値であり、実際に売却できる価格を保証するものではありません。根拠が明確かどうかを確認したうえで判断することが大切です。

査定額の根拠はどう確認すればよいですか?

どのような類似事例を参照したか、周辺の成約価格と比較してどう位置づけられるかを担当者に質問し、具体的な説明が得られるか確認しましょう。

まとめ

査定額は不動産会社によって差が出ることがあり、参照する成約事例や査定ロジック、営業方針の違いが背景にあります。金額の高さだけでなく根拠の説明内容を比較し、納得できる査定額かどうかを見極めることが大切です。

査定額の根拠についても、納得いくまでご説明します。

複数の視点から算出した査定額と、その根拠を丁寧にお伝えします。