Column ・ 売却 ・ Vol.12

リースバックとは|仕組みとデメリット

自宅に住み続けながら資金を確保する方法として注目されるリースバック。仕組みとあわせて、契約内容によって大きく差が出る注意点を中立的な立場で整理します。

リースバックとは、自宅を売却して代金を受け取ったうえで、そのまま賃貸として住み続けられる仕組みです。まとまった資金を得ながら転居せずに済む一方、売却価格は市場相場より低くなるのが一般的とされています。

この記事の要点
  • リースバックは自宅を売却し、同時に賃貸借契約を結んで住み続ける仕組み。
  • 所有権は買主に移り、以後は家賃を支払う。
  • 売却価格は市場相場より低めになるのが一般的。
  • 賃貸借の期間・更新条件・買戻し条件は契約によって大きく異なる。
  • リバースモーゲージや通常売却+住み替えとの比較検討も重要。

リースバックとは

リースバックは、自宅を売却して代金をまとまった資金として受け取りながら、そのまま賃貸として住み続けることができる仕組みです。資金を確保しつつ転居の負担を避けられる点が特徴ですが、売却価格は通常の市場相場より低くなるのが一般的とされています。仕組みを理解したうえで検討することが大切です。

仕組み

リースバックでは、自宅をリースバック事業者などの買主に売却すると同時に、その買主との間で賃貸借契約を結びます。売却によって所有権は買主に移り、以後は自宅に住み続けるための家賃を毎月支払う形になります。売却と賃貸借契約が同時に成立する点が、通常の売却との大きな違いです。事業者によって家賃の算出方法や契約書式は異なるため、複数の提示内容を見比べることも大切です。

メリット

リースバックの主なメリットは、まとまった資金を得ながら転居せずに済む点です。また、所有者ではなくなるため、固定資産税や修繕費といった所有に伴うコストの負担がなくなることも利点として挙げられます。住み慣れた家で暮らしを続けながら資金を確保したい場合に選択肢となります。転居に伴う引っ越し費用や新居探しの負担がかからない点も、日常生活を大きく変えたくない方にとっては利点になります。

注意点

一方で注意しておきたい点もあります。売却価格は市場相場より低めになるのが一般的とされ、また家賃も周辺相場とは別の考え方で計算されることがあります。加えて、賃貸借の期間や更新条件、将来買い戻せるかどうかの条件は契約によって大きく異なるため、内容をよく確認する必要があります。高齢者を対象にした勧誘トラブルも指摘されている領域であり、契約を急がされていないかにも注意したいところです。

契約前に確認すること

契約前には、売却価格と家賃のバランスが妥当か、契約が期間の定めがある定期借家か更新のある普通借家か、買戻し特約がある場合はその価格や期限、原状回復や修繕の負担がどちらにあるかなど、複数の項目を具体的に確認しておくことが欠かせません。

比較検討を

資金を確保する方法はリースバックだけではありません。自宅に住み続けながら資金を借り入れるリバースモーゲージや、通常の売却をしたうえで住み替え先を探す方法なども選択肢になります。複数の提案を比較し、契約内容を家族にも共有したうえで判断することをおすすめします。判断を急がず、時間をかけて検討できる状況を作っておくことも大切です。

よくある質問

リースバックの売却価格はなぜ市場より安いのですか?

買主側が賃貸運用と将来の売却リスクを織り込むためです。市場相場より低い水準になるのが一般的です。

リースバックでずっと住み続けられますか?

契約次第です。定期借家契約では期間満了で退去となる場合があります。期間・更新条件の確認が最も重要です。

一度売った家を買い戻せますか?

買戻し特約があれば可能な場合がありますが、価格・期限などの条件は契約によって異なります。書面で確認が必要です。

まとめ

リースバックは、自宅を売却しながら住み続けられる仕組みとして資金確保の選択肢になりますが、売却価格や契約条件は通常の売却と異なる点が多くあります。メリットと注意点を踏まえ、他の選択肢とも比較しながら、契約内容を十分に確認したうえで判断することが大切です。

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