Column ・ 物件選びの実用ガイド ・ Vol.290

賃貸の入居日までに買っておくと便利なもの9選

家具を入れてしまってからでは手遅れになりがちな準備があります。入居日までの、まだ何もない状態だからこそできることを、9つのアイテムとともにご紹介します。

家具を運び入れてから「先にやっておけばよかった」と気づくことは少なくありません。実は、入居日までの何もない状態だからこそ効果的にできる準備があります。ここでは、害虫対策から水回りの予防、キッチンの下ごしらえまで、入居日までに揃えておきたい9つのアイテムをご紹介します。

賃貸の入居日までに買うと便利なもの9選:霧タイプのくん煙剤・食器棚シート・換気扇フィルター・すきまパテ・撥水コーティング剤・中性クリーナー・マスキングテープ・おふろの防カビ剤・防虫キャップ
入居前に揃えておきたい9アイテム(当社作成)

家具を入れる前にやっておきたい害虫対策

家具が入る前の空室は、害虫対策にとって最も効果的なタイミングです。まず用意したいのが、霧タイプのくん煙剤(バルサンなど)です。煙が出るタイプは火災報知器に反応してしまうことがありますが、霧タイプならその心配が少なく、マンションやアパートでも安心して使えます。何もない空室の状態で焚いておけば、部屋の隅々まで薬剤が行き渡り、効果も高まります。次に用意しておきたいのが、すきまパテです。キッチン下の排水管まわりや、エアコン・洗濯機の配管まわりには、意外と大きなすき間が空いていることがあります。ここはゴキブリなどの害虫が侵入しやすい経路になるため、あらかじめパテで埋めておくと安心です。あわせて、エアコンの排水ホースには防虫キャップを取り付けておきましょう。ドレンホースは屋外に直接つながっているため、虫が侵入する経路になりやすい場所です。防虫キャップをつけておけば虫の侵入を防げるだけでなく、ホースからの「ポコポコ」という異音の防止にもつながります。

水回りは「汚れる前」の予防が効く

水回りは、汚れてから掃除するよりも、汚れる前に予防しておくほうがずっとラクです。入居直後のまだきれいな状態のうちに、撥水コーティング剤をスプレーしておきましょう。水アカやカビ、汚れの付着を防ぐ効果があり、日々の掃除の手間を大きく減らせます。洗面台やキッチンのコーキング(ゴムのようなつなぎ目部分)には、カビ防止マスキングテープを貼っておくのがおすすめです。コーキング部分は一度カビが根付くと落としにくいため、あらかじめテープでカバーしておけば、汚れても剥がして貼り替えるだけで済み、掃除がぐっと簡単になります。浴室には、おふろの防カビくん煙剤も用意しておきましょう。浴槽に水を張って置いておくだけで、天井や壁、換気扇の内部まで浴室全体を除菌でき、効果は最長で約2.5か月続きます。入居時だけでなく、その後も定期的に使うことで、カビの発生をぐっと抑えられます。

入居前チェックリスト
  • 霧タイプのくん煙剤(バルサン等)
  • すきまパテ
  • エアコン排水ホースの防虫キャップ
  • 撥水コーティング剤
  • カビ防止マスキングテープ
  • おふろの防カビくん煙剤
  • 食器棚シート
  • レンジフードの換気扇フィルター
  • 中性クリーナー(ウタマロクリーナー等)

キッチンの下ごしらえ

キッチン収納も、荷物を入れる前のひと手間でその後の使い勝手が変わります。食器棚に食器を入れる前に、食器棚シートを敷いておきましょう。棚板を傷や汚れから守ってくれるうえ、クッションタイプを選べば食器同士がぶつかる音も軽減できます。100円ショップでも手軽に購入できるアイテムです。換気扇(レンジフード)も、掃除が大変な場所の代表格です。油汚れがこびりつく前に、フィルターを取り付けておくことをおすすめします。最初からフィルターで油汚れをキャッチしておけば、本体の掃除の頻度をぐっと減らせます。

最初の1本にちょうどいい洗剤

最後に用意しておきたいのが、家中の掃除に使える洗剤です。中性のクリーナー(ウタマロクリーナーなど)は、油汚れにも強いうえ肌にやさしく、キッチンから洗面台、お風呂まで幅広い場所に使えます。薄めて雑巾がけに使えば、床掃除にも活躍します。入居後すぐに掃除道具を買いに行かなくて済むよう、最初の1本として揃えておくと安心です。

入居前に優先する順番
  • まず害虫対策、配管まわり、浴室・水回りの予防を家具搬入前に済ませる。
  • 次にキッチン収納、換気扇、床や棚の保護を整える。
  • 買うものは「入居前でないとやりにくいもの」と「入居後でも選べるもの」に分ける。
  • 退去時の清掃負担を減らす意味でも、最初の予防は効果が大きい。

実務で見るべき判断軸

入居前準備で大切なのは、家具を置いた後では手が届きにくい場所から済ませることです。配管まわり、エアコン排水ホース、浴室の天井や換気扇、キッチン収納は、荷物が入る前の方が作業しやすくなります。

逆に、収納家具やラグ、細かなインテリアは、生活動線を見てから選んだ方が失敗しにくいものです。入居前に全部揃えようとせず、「先にやる予防」と「住みながら選ぶもの」に分けましょう。

こうした予防は、日々の掃除を楽にするだけでなく、退去時の汚れやカビの蓄積を抑える意味でも役立ちます。

入居前チェックリスト
  • 霧タイプのくん煙剤を使う日時
  • 配管まわりのすきま、ドレンホースの防虫キャップ
  • 浴室・洗面・キッチンの防カビ、撥水処理
  • 食器棚シート、換気扇フィルター
  • 掃除道具、脚立、ゴミ袋、養生用品

迷ったときの考え方

入居前に買うべきか迷ったら、「家具を置いたあとでも簡単にできるか」で判断します。あとからでも簡単にできるものは急がず、部屋の使い方が見えてから選ぶ方が無駄が出にくくなります。

一方、虫やカビの予防、水回りの保護は、最初のきれいな状態で手を打つ方が効果的です。

よくある質問

入居前に全部買っておいた方がいいですか?

いいえ。予防系と生活必需品を優先し、収納家具や装飾は住み始めてから選ぶ方が失敗しにくいです。

くん煙剤は必ず必要ですか?

必須ではありませんが、空室状態で実施しやすい対策です。使用前に火災報知器や管理規約の注意点を確認しましょう。

退去時にも効果がありますか?

汚れやカビの蓄積を減らせるため、日常清掃とあわせれば退去時の負担軽減につながります。

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まとめ

入居日までのひと手間は、地味に見えても、その後の掃除の手間や害虫トラブルを大きく左右します。家具が入ってからでは手が届きにくい場所ほど、何もない空室のうちに済ませておくのが得策です。また、こうして日頃からきれいに使い続けることは、退去時の原状回復や敷金の精算にもプラスに働きます。新生活のスタートを気持ちよく迎えるために、ぜひ入居日までの準備リストとして活用してください。

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