Column ・ お部屋探しのコツ ・ 第3回

内見でチェックすべきポイント

内見は、住んでからの「こんなはずじゃなかった」を防ぐ最重要ステップ。限られた時間で何を見るべきか、賃貸営業の視点でまとめました。

写真や図面では分からないことが、現地にはたくさんあります。逆に言えば、内見の30分をどう使うかで、入居後の満足度は大きく変わります。チェックは「室内 → 共用部・建物 → 周辺環境」の順で、もれなく見ていきましょう。

あると便利な持ち物
  • メジャー(家具・家電が入るか採寸)
  • スマホ(写真・動画・方位アプリ・電波チェック)
  • 事前に作ったチェックリスト&希望条件メモ

室内で見るべきポイント

  • 採光・方角:時間帯で印象が変わります。日当たり・前建ての有無を確認。
  • コンセントの位置と数:家具・家電の配置に直結。意外と見落としがち。
  • 収納の量とサイズ:奥行き・高さまで採寸しておくと安心。
  • 水回り:水圧・排水の流れ・におい、シンクや浴室の使い勝手。
  • 建付け・傷・汚れ:扉や窓の開閉、既存の傷は写真で記録(退去時のため)。
  • 携帯の電波・ネット:室内で実際に確認。回線種別も要チェック。
  • 騒音・遮音:窓を閉めた状態/開けた状態の音の差を確認。

共用部・建物のチェック

建物の管理状態は、その物件の「住み心地」を映す鏡です。次の点を見ておきましょう。

  • ゴミ置き場の清潔さ・ルール(管理の質が表れます)
  • 駐輪場・郵便受け・宅配ボックスの有無と空き
  • エントランス・廊下・階段の清掃状況、掲示板の貼り紙
  • オートロック・防犯カメラなどのセキュリティ

周辺環境は「実際に歩く」

物件広告の徒歩分数は、道路距離80メートルを1分として端数を切り上げた表示です。最寄り駅まで実際に歩き、坂道・踏切・人通り・夜道の明るさを体感しておきましょう。スーパー・コンビニ・ドラッグストアの位置、騒音源(線路・幹線道路・繁華街)も確認を。可能なら昼と夜の両方で印象を見ると安心です。

内見時に聞いておきたい質問

  • 前入居者の退去理由・居住期間(長く住まれていたかは好材料)
  • 過去の雨漏り・設備トラブルの有無
  • 近隣トラブルや騒音のクレーム履歴
  • 利用できるインターネット回線の種類
  • 更新料・退去時費用などの条件

見る順番と採寸箇所を先に決める

内見前に、絶対条件、できれば欲しい条件、妥協できる条件を三段階に分けます。現地では印象に引っ張られやすいため、候補物件を同じ項目で比較できるメモを用意してください。

冷蔵庫、洗濯機、ベッド、カーテンは、設置場所だけでなく搬入経路も測ります。扉の開く向き、柱の出っ張り、コンセント、給排水口まで図面へ書き込むと判断しやすくなります。

内見チェック
  • 家具家電の設置寸法と搬入経路
  • 窓を閉めた状態の音・におい・採光
  • 水圧、排水、換気、設備の動作確認
  • 共用部から駅・買い物先までの生活動線

写真と回答を物件ごとに残す

撮影や設備操作は担当者へ確認してから行い、部屋全体、設備、気になる傷を同じ順番で記録します。窓からの眺めだけでなく、窓側から室内を撮ると家具配置を振り返れます。

その場で答えが出ない質問は、確認先と回答予定日を決めてください。退去予定、修繕予定、残置物、申込状況など、契約判断に影響する回答はメールや書面で残します。

よくある質問

内見は一度だけで決めてもよいですか?

条件が整理でき、必要項目を確認できれば判断可能です。不明点は申込みや契約前に書面で解消してください。

居住中で内見できない物件はどう確認しますか?

同型住戸、写真、動画、寸法、退去後の内見可否を確認し、見られない条件を理解して判断しましょう。

問い合わせ時に何を伝えればよいですか?

対象物件、現在の手続き段階、優先条件、入居希望時期をまとめると、「内見でチェックすべきポイント」について必要な確認事項を整理できます。

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Vol.21Vol.28Vol.60もあわせて読むと、物件選びから契約・入居後までの判断材料を整理できます。

まとめ

内見は「気になる点を、その場で確かめる」場。100点の物件はほぼありませんが、妥協できる点・できない点を自分の中で線引きしておくと、判断がぶれません。次回は「間取りごとの特徴と選び方」を解説します。

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