Column ・ 売買 ・ Vol.02

マンション購入の諸費用はいくらか|内訳と目安

マンションの購入では物件価格のほかに諸費用がかかります。総額の目安と主な内訳を整理し、資金計画に役立てていただける内容にまとめました。

購入諸費用は物件価格に一定率を掛けるだけでは確定しません。仲介の有無、借入額とローン商品、評価額、軽減措置、引渡し日によって変わるため、申込前は概算、契約前は費目別の見積書で確認するのが実務的です。

この記事の要点
  • 概算率は予算取りに使い、最終判断は費目別の見積書で行う。
  • 仲介手数料は法定上限であり、必ず上限額になるとは限らない。
  • 800万円以下の物件には仲介手数料の特例があるため、通常の速算式だけで計算しない。
  • ローン費用は定率・定額・保証料型で総額と繰上返済時の扱いが異なる。
  • 決済時の必要現金と、引渡し後に納める税金・修繕費を分けて管理する。

結論:概算率ではなく、5つの費目を積み上げる

資金計画では、仲介手数料、住宅ローン費用、登記費用、税金、保険・清算金の5つに分けます。中古・新築という区分だけで総額を決めず、不動産会社、金融機関、司法書士から見積もりを集め、同じ費目が二重計上されていないか、未計上の税金がないかを確認しましょう。

仲介手数料は「上限」と「取引価格」を確認する

仲介手数料は国土交通省告示で上限が定められ、実際の額はその範囲内で合意します。一般的な価格帯で使われる速算式は便利ですが、消費税を除いた取引価格を基礎にする点や、800万円以下の物件に適用される特例を見落とせません。媒介契約書の報酬額と、決済時の請求明細を照合してください。

住宅ローン費用は金利だけで比較しない

事務手数料には借入額に連動する定率型と定額型があり、保証料を別に支払う商品や金利へ上乗せする商品もあります。団体信用生命保険の上乗せ、印紙または電子契約手数料、抵当権設定費用も含め、借入期間全体の支払額で比較します。繰上返済や早期売却を想定する場合は、保証料の返戻条件も確認しましょう。

登記費用と税金

所有権移転登記や抵当権設定登記にかかる登録免許税、手続きを依頼する司法書士への報酬も諸費用に含まれます。契約時には印紙税もかかり、購入後にはさらに不動産取得税の納付書が別途届きます。

決済日と引渡し後で必要なお金を分ける

火災・地震保険料、固定資産税・都市計画税、管理費・修繕積立金の清算金は、補償内容や引渡し日で変わります。不動産取得税は引渡し後に課税されることがあり、入居前工事、家具、引越し、将来の修繕一時金も売買代金とは別枠です。資金計画表には「決済日まで」「入居まで」「入居後」の支払時期を入れると不足を防げます。

諸費用を借りる場合の確認項目

諸費用を住宅ローン等へ含められる商品もありますが、何を借入対象にできるかは金融機関ごとに異なります。借入比率が上がることで審査や適用金利へ影響する可能性もあるため、自己資金で支払う案と借りる案を同じ条件で比較してください。

よくある質問

5,000万円の中古マンションなら諸費用はいくらですか?

物件、借入額、金融機関、税の軽減措置で変わるため、価格だけでは確定しません。仲介手数料、ローン費用、登記、税金、清算金を個別に積み上げた資金計画表で確認してください。

諸費用も住宅ローンに組み込めますか?

諸費用を借入対象にできる商品もあります。対象費目、金利、審査、担保評価が金融機関ごとに異なるため、自己資金と借入の両案を比較します。

仲介手数料の上限はどう確認しますか?

国土交通省告示の上限を税込みで確認します。800万円以下の物件には特例があるため、単純な速算式ではなく媒介契約書と請求明細を照合してください。

公式情報で確認する

国土交通省「不動産流通について」で仲介手数料の上限と特例を、国税庁「土地や建物を購入したとき」で印紙税、登録免許税、不動産取得税などの概要を確認できます。

まとめ

購入諸費用は価格帯ごとの概算率だけで決めず、仲介、ローン、登記、税金、保険・清算金を積み上げます。支払時期まで記載した見積書を契約前に更新し、引渡し後の税金と生活予備費を残したうえで購入予算を判断してください。

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