Column ・ 管理 ・ Vol.17

管理会社を変更する手順と注意点

管理会社の対応に不満を感じても、変更の手順が分からず踏み出せないオーナー様は少なくありません。解約から引き継ぎまでの実務を整理します。

管理会社の対応に不満を感じても、変更の手順が分からず踏み出せないオーナー様は少なくありません。解約から引き継ぎまでの実務を整理します。

この記事の要点
  • 管理委託契約には解約予告期間の定めがあることが多く、まず現行契約を確認する。
  • 新しい管理会社を選定し、業務範囲や手数料を比較したうえで契約する。
  • 入居者への窓口変更の通知や、家賃振込先の変更案内が必要になる。
  • 敷金・保証金、契約書類、鍵などの引き継ぎに漏れがないか確認する。
  • 引き継ぎ時期は、家賃の入金サイクルと合わせて調整すると混乱が少ない。

管理会社の変更を検討するきっかけ

管理会社の変更を検討するきっかけとして多いのは、空室が埋まらない、報告や連絡の頻度が少ない、対応が遅い、手数料に見合った業務が行われていないと感じる、といった不満です。感覚的な不満だけで判断するのではなく、実際の入居率や対応履歴など具体的な事実を整理したうえで検討することが大切です。複数のオーナーから同様の不満を聞く場合は、管理会社側の体制自体に課題がある可能性も考えられます。

まず現行の管理委託契約を確認する

変更を検討する際は、まず現在の管理委託契約書を確認し、解約予告期間や解約条件を把握します。多くの契約では、解約の何ヶ月前までに通知するかが定められており、この期間を守らないと違約金が発生する場合もあります。契約内容を確認せずに新しい管理会社と契約を進めてしまうと、二重契約のような状態になりかねないため注意が必要です。

新しい管理会社の選び方

新しい管理会社を選ぶ際は、業務範囲、管理委託手数料、報告の頻度や方法、空室対策の実績などを比較します。複数の会社から提案を受け、現状の課題(空室、対応の遅さなど)に対してどのような改善策を提示してくれるかを確認すると、判断材料が明確になります。提案内容だけでなく、担当者とのコミュニケーションのしやすさも、長期的な関係を築くうえで重要な判断材料になります。

解約と乗り換えの進め方

現行の管理会社への解約通知は、契約書に定められた予告期間に従って行います。並行して新しい管理会社との契約条件を詰め、引き継ぎのスケジュールを具体的に決めておくと、切り替えの空白期間を最小限にできます。入居者対応に空白が生じないよう、引き継ぎ日を明確に設定することが重要です。特に繁忙期(引越しシーズン等)に切り替えを行う場合は、入居者対応が滞らないよう余裕あるスケジュールを組むことが望まれます。

入居者への通知と引き継ぎ事項

管理会社の変更にあたっては、入居者に対して窓口の変更、家賃の振込先変更、緊急連絡先の変更などを通知する必要があります。あわせて、賃貸借契約書、入居者名簿、敷金・保証金の情報、鍵、設備の点検記録などを漏れなく新しい管理会社に引き継ぐことが求められます。設備の保証書や点検記録など、細かい書類も含めて漏れなくリスト化して引き継ぐことがトラブル防止につながります。

切り替え時に注意したいポイント

切り替えのタイミングは、家賃の入金サイクル(月初・月末など)と合わせて調整すると、振込先変更にともなう混乱を避けやすくなります。また、旧管理会社が保有していた敷金・保証金の預り金の引き継ぎについても、金額や時期を書面で明確にしておくことがトラブル防止につながります。

よくある質問

管理会社はいつでも変更できますか?

契約書に定められた解約予告期間を満たせば変更は可能です。ただし予告期間を守らないと違約金等が発生する場合があるため、事前に契約内容を確認する必要があります。

変更にあたって入居者に不利益はありますか?

適切に引き継ぎが行われれば、入居者の契約条件自体が変わることは基本的にありません。窓口や振込先の変更については、事前の丁寧な通知が重要です。

敷金はどのように引き継がれますか?

旧管理会社が預かっていた敷金・保証金は、金額を確認したうえで新しい管理会社またはオーナーに引き継がれるのが一般的です。書面で金額と時期を明確にしておくことが望ましいです。

まとめ

管理会社の変更は、現行契約の解約予告期間の確認、新会社の選定、入居者への通知、書類・鍵・敷金の引き継ぎという流れで進めます。切り替えの空白期間を作らないよう、スケジュールを具体的に詰めておくことが円滑な移行につながります。

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