会社を持つようになって、お金に対する感覚がずいぶん変わりました。今日は、その変化の話を正直に書いてみます。
「使う」が「投じる」に変わった
勤めていた頃のお金は、もらって、使うものでした。いまは、出ていくお金の一つひとつに「これは何を生むのか」という問いがついて回ります。同じ出費でも、消えていくだけの支出と、先につながる投資がある。その区別を意識するようになりました。
ケチになったわけではありません。むしろ、生きるお金には迷わず出すようになった。安さだけで選んで後で困るより、必要なところに必要なだけ投じるほうが、結局は安い。お金の見方が「金額」から「効果」に移った感覚です。
数字の裏に、人の暮らしがある
もう一つ変わったのは、数字を人の顔とつなげて見るようになったことです。一件の取引の向こうには、引っ越す家族の生活がある。経費の一行の裏には、誰かの仕事がある。お金は冷たい数字に見えて、実はぜんぶ人の暮らしとつながっている。
そう思うと、安易に値切ることも、雑に使うこともしづらくなりました。お金を扱うことは、人を扱うことに近い。経営はそれを毎日教えてくれます。
お金は目的ではなく、何を大事にするかを映す鏡。そう思いながら、今日も帳簿を開きます。
— 株式会社スタンドアップ 代表取締役 鳥越 雄太郎