Column ・ タワマン・高級賃貸 ・ Vol.273

タワーマンションの高層階を選ぶときの注意点

高層階は魅力が大きい一方で、日常の移動や災害時の動線も確認しておきましょう。

高層階の魅力は、眺望、開放感、周辺からの視線が届きにくいことです。一方で、その階に住むということは、毎日の上下移動、窓と風の制限、非常時の働きまで受け入れることでもあります。

高層階が向く人
  • 在宅時間が長く、眺望や明るさを日常的に楽しめる。
  • 外出回数が少なく、上下移動の時間を許容できる。
  • 洗濯物の外干しにこだわらず、管理規約を守れる。
  • 停電や災害時の備蓄と階段移動を具体的に準備できる。

高層階の家賃差は「眺望代」として分ける

まず同じ建物・似た間取りの中層階と月額総額を比べます。月額差が1万5,000円で、2年間住むなら36万円。これを眺望、明るさ、プライバシーの対価として納得できるかを考えます。

上層階に上がっても、前面建物と向き次第で眺望は大きく変わらないことがあります。階数表示に払うのではなく、実際の差に払うと考えるのが基本です。

一日の上下移動を回数で数える

通勤の往復だけでなく、ゴミ出し、宅配ボックスの回収、コンビニ、ペットの散歩、騎車場・駐車場への移動を数えます。小さな子どもがいる家庭では、送迎と忘れ物で往復が増えることもあります。

内見時は、建物の入口から住戸までを片道ではなく往復します。エレベーター待ちに加え、セキュリティゲート、ロビー、内廊下を含めた所要時間を測ると生活の実感に近づきます。

窓の大きさと開閉で、風・日射・音が変わる

確認項目高層階で起こり得ること内見での確認方法
窓を開けた際の風切り音、扉の開閉、バルコニー利用の制限開閉可能な窓と開く幅、給気口、管理規約を見る
日射大きな窓からの熱、眩しさ、家具や床の日焼け方角、庇、カーテンボックス、ガラス仕様を見る
道路・鉄道・工事の音が上方へ届くことがある窓を開けた時と閉めた時、給気口の近くで聞く

子ども・ペットがいるなら、窓とバルコニーを優先する

バルコニーの手すり前に、足場になる室外機や架台がないかを見ます。窓の補助錠、ストッパー、網戸の固定、ペットが通れる隙間も確認対象です。

バルコニーは共用部で、洗濯物、植木鉢、椅子などの置き方にルールがあります。「広いから使える」と判断せず、契約前に管理規約と使用細則を確認します。

防災は「建物の設備」と「自分で備える期間」を分ける

防災センターや非常用電源があっても、停電時にどのエレベーターがどれくらい動くのか、給水はどうなるのかは建物ごとに異なります。設備名だけで安心せず、非常時の運用と備蓄場所を確認します。

  1. 最寄りの非常階段と、地上までの移動を家族全員で想像する。
  2. 飲料水、携帯トイレ、食料、充電手段を何日分持つか決める。
  3. 共用備蓄の配布対象と、各階への配置の有無を確認する。
  4. 介助が必要な家族やペットがいる場合の移動方法を考える。
内見チェック
  • 中層階との月額総額差と、予定入居期間の総額差。
  • 一日の外出、ゴミ、宅配、ペット散歩の回数。
  • 窓の開閉幅、方角、日射、換気口からの音。
  • バルコニーの使用ルールと転落防止の状態。
  • 非常用電源、給水、エレベーター、備蓄の運用。

よくある質問

高層階なら外の音は気になりませんか?

道路、鉄道、救急車両、周辺工事の音が上方へ届くことがあります。階数で推測せず、現地で窓と給気口の両方を確認します。

高層階と中層階で迷ったら?

同じ建物で比べ、差額を予定入居月数に掛けます。その総額を眺望とプライバシーに払うか、広さ・駅距離・設備に回すかで判断します。

鳥越の見方

高層階は、住んでからも景色を見る度に気持ちが上がる方にはとても合います。私、鳥越は、その魅力と同じ重さで「家を出るまでの時間」と「停電時に何階を移動するか」もお伝えします。両方を理解して選ぶことが大切です。

まとめ

高層階は、上位グレードではなく、眺望とプライバシーを重視する生活向けの選択肢です。家賃差、上下移動、風と日射、安全、防災を自分の生活に当てはめ、魅力と制約の両方に納得できる階を選びましょう。

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