Column ・ 入居準備・引越し ・ Vol.299

電気・ガス・水道・ネットの手続きは無料代行におまかせ?——メリットと注意点

引越しでは電気・ガス・水道・インターネットなど、契約先ごとに手続きが必要です。個別に連絡する手間を省けるのが、不動産会社提携の「無料ライフライン代行サービス」。ガス開栓のように立会いが必要な手続きもあるため、早めに動き出すのがおすすめです。

引越しでは、電気・ガス・水道・インターネットなど、新居で使い始めるために手続きが必要なライフラインが数多くあります。希望すれば引越し業者やウォーターサーバーなど、あわせて手配したいサービスが出てくることもあります。それぞれの会社へ個別に連絡するのは手間がかかりますし、ガスは開栓時に立会いが必要な場合もあるため、事前の準備が欠かせません。こうした手続きをまとめてサポートしてくれるのが「無料ライフライン代行サービス」です。仕組みとメリット、利用するときに知っておきたい注意点を整理します。

この記事の要点
  • 引越しで必要な電気・ガス・水道・インターネットの手続きは、個別に連絡すると手間がかかる。
  • 不動産会社提携の「無料ライフライン代行サービス」を使うと、各社への連絡を一括で依頼できる場合がある。
  • 手続きとあわせて、東京電力の住設・家電修理サービスを任意で検討できる。
  • 無料代行と有料の付帯サービスは別契約。料金・対象・開始日を確認してから決める。

引越しで必要なライフライン手続き、どれくらいある?

新居で快適に生活を始めるには、いくつかの手続きが必要になります。基本となるのは電気・ガス・水道・インターネットの4つで、希望すれば引越し業者の手配やウォーターサーバーの契約なども加わります。それぞれ窓口も受付時間も異なるため、個別に連絡していくと想像以上に手間がかかるものです。

主なライフライン手続き
  • 電気:入居日にあわせて使用開始の連絡(立会い不要な場合が多い)
  • ガス:使用開始の連絡に加えて、開栓時の立会いが必要な場合がある
  • 水道:入居先の住所を管轄する水道局への使用開始連絡
  • インターネット:新規契約や開通工事の手配(希望する場合)

入居日から逆算する手続きスケジュール

すべてを同じ日に申し込む必要はありません。工事や立会いがあるものから先に押さえ、住所と入居日が確定した段階で順番に進めると漏れにくくなります。

時期行うこと確認ポイント
3〜4週間前インターネット回線の対応状況と工事枠を確認建物の無料回線、指定事業者、開通工事の許可、既存契約の解約期限
1〜2週間前電気・ガス・水道の開始を申込み使用開始日、ガス開栓の立会い枠、契約名義、支払方法
3日前まで受付完了メールと予約日時を見直す新住所の部屋番号、申込先、当日の連絡先、旧居の停止手続き
入居当日通電・通水・ガス開栓を確認お湯、コンロ、ブレーカー、水漏れ、ガス機器の説明書
入居後契約内容と請求開始を確認不要な付帯契約、旧居との二重請求、修理サービスの要否
申込み前に手元へ用意するもの
  • 新居の住所・建物名・部屋番号と入居日
  • 現在の電気・ガス契約のお客さま番号や検針票
  • 契約名義、電話番号、メールアドレス、支払方法
  • ガス開栓に立ち会える日時の候補
  • インターネットで使う端末数、在宅勤務・動画視聴などの利用状況

無料ライフライン代行サービスとは

不動産会社が提携している「ライフライン代行サービス」を利用すると、電気・ガス・水道・インターネットの手続きをまとめて依頼できます。これらのサービスの多くは入居者側の利用料がかからず、各インフラ会社からの紹介という形で運営が成り立つ仕組みになっているためです。各社へ個別に連絡する手間がなくなり、入居準備の負担を減らせます。

代行サービスを利用するメリット

個別に連絡する手間が省けること以外にも、代行サービスならではのメリットがあります。

利用するメリット
  • 手続きが一括で完了し、入居準備がスムーズに進められる
  • 電力・ガスの自由化にともない、ライフスタイルに合った料金プランの相談ができる場合がある
  • インターネットも新居の回線状況を確認したうえで、スマートフォンとのセット割などの提案が受けられることがある
  • 土日祝も対応する事業者が多く、平日忙しい方でも手続きしやすい

利用するときに気をつけたいこと

便利な一方で、いくつか知っておきたい注意点もあります。手配の際、ウォーターサーバーやレンタル家具といった付帯サービスの案内が一緒に行われることがあります。案内自体は断って問題ないものですが、内容をよく確認しないまま話を進めてしまうと、「知らないうちに契約していた」という状況になるケースも稀にあるため、不要なサービスは契約しない、その場で内容を確認する、という基本を押さえておくと安心です。

電気・ガスのプランの切り替えを勧められることもありますが、切り替えるかどうかはあくまで任意です。提案されたプランをその場で即決せず、比較検討してから決めても問題ありません。もちろん、代行サービスを使わずに、電力会社・ガス会社・水道局・インターネット会社へご自身で個別に連絡して手続きする方法も選べます。

利用時の注意点
  • 付帯サービス(ウォーターサーバー・レンタル家具など)の案内が入る場合がある。不要なら断ってよい
  • 案内された内容は、契約する前にその場でしっかり確認する
  • プランの切替は任意。比較検討してから決めても問題ない
  • 自分で各社に個別連絡する方法も選べる

ライフライン手続きと一緒に、家電故障への備えも確認

電気やガスの開始手続きを済ませるタイミングは、新居で使う設備や家電の故障リスクを見直す機会でもあります。当社では、必要な方へ東京電力エナジーパートナーの「住設・家電修理サービス」もご案内しています。毎日使うエアコン・冷蔵庫・洗濯機は、突然故障すると修理費がまとまって発生しやすいため、メーカー保証や販売店の延長保証が切れた後まで考えて備えておくと安心です。

これはライフラインの無料代行とは別の、月額料金がかかる任意の修理サービスです。東京電力の電気・ガス契約がない方でも加入でき、日本全国が対象です。対象機器の自然故障について、1回あたり最大50万円(税込)までの修理費用(出張費・部品代・工事費などを含む)がサービスの対象になります。

選べる3つのプラン(2026年8月確認)
  • 住宅設備修理サービス:月額300円(非課税)/調理コンロ・給湯器
  • 家電修理サービス:月額450円(非課税)/家庭用エアコン・冷蔵庫・洗濯機
  • 住設・家電修理サービス:月額680円(非課税)/上記5種類をまとめて対象

加入前に必ず確認したい条件

対象になるのは、原則として設置・購入から10年以内の機器です。中古品や保証書がない場合は、製造から10年以内であることが基準になります。また、申込手続き完了日の翌々月1日からサービスが始まるため、申込み時点ですでに発生している故障には使えません。

賃貸住宅では、まず故障した機器が「入居者の所有物」か「オーナーの設備」かを確認しましょう。エアコンなどがオーナー所有の設備なら、通常は先に管理会社・オーナーへ連絡します。オーナー所有の家電をこのサービスへ申し込む場合や修理を依頼する場合は、オーナーの同意が必要です。修理時は自分で業者を手配せず、指定の窓口であるTEPCOホッとラインへ先に連絡する必要があります。

ご案内するときのひと言

「ライフラインのお手続きとあわせて、東京電力の住設・家電修理サービスもあります。毎日使うエアコン・冷蔵庫・洗濯機などの自然故障に備えられるので、メーカー保証が切れた後の修理費が心配な方は、必要に応じて入っておくと安心です。月額料金と対象条件、サービス開始日をご確認のうえご検討ください」

東京電力「住設・家電修理サービス」の料金・対象条件を公式サイトで確認する →

よくある質問

本当に無料ですか?

多くの代行サービスは、インフラ会社からの紹介という形で運営が成り立っているため、入居者側の利用料が発生しないのが一般的です。ただし提携内容はサービスによって異なるため、気になる場合は依頼時に確認しておくと安心です。

必ず安くなりますか?

プランの見直しによって、現在よりお得な料金プランをご案内できる場合はありますが、使用状況やエリア、契約内容によって結果は異なります。必ず安くなるとは限らないため、ご案内内容を確認したうえでご検討ください。

自分で手続きしてもいいですか?

もちろん可能です。代行サービスはあくまで手続きをまとめて依頼できる選択肢のひとつで、電力会社・ガス会社・水道局・インターネット会社へご自身で個別に連絡していただいても問題ありません。

水道も対応できますか?

水道は各自治体の水道局が管轄しているため、入居先の住所を管轄する水道局と連携して手続きを進めます。地域によって手続き方法が異なる場合があるため、代行を依頼する際は入居先の住所をお伝えください。

東京電力の電気・ガスを契約していなくても、修理サービスに加入できますか?

加入できます。東京電力の電気・ガス契約がない方も対象ですが、「くらしTEPCO web」への会員登録など所定の申込手続きが必要です。

修理サービスは申込み当日から使えますか?

申込み当日からではありません。サービス適用は申込手続き完了日の翌々月1日からで、適用前から発生していた故障は対象外です。故障してから入るのではなく、正常に使えているうちに検討するサービスと考えましょう。

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Vol.115「電気・ガス・水道はいつ申し込む?入居前のライフライン準備」Vol.223「インターネット無料の高級賃貸で確認すべきこと」Vol.301「ドラム式洗濯乾燥機の内部清掃と故障への備え」もあわせて読むと、入居前後の手続きと家電管理をまとめて整理できます。

まとめ

引越しにともなう電気・ガス・水道・インターネットの手続きは、無料のライフライン代行サービスを使うことで一括での依頼が可能になり、入居準備の負担を減らせる場合があります。あわせて家電の故障が心配な方は、東京電力の住設・家電修理サービスも選択肢になります。ただし、無料代行とは別の有料契約で、自然故障・対象機器・補償開始日などの条件があります。当社でもライフライン代行と修理サービスをご案内していますので、内容を比較し、必要なものだけを選んでください。

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